【リハビリセンター王見台】平成29年度 王見台の前半期運営を振り返って

早いもので今年度も折返し点が近づきました。4月に運営方針と事業計画で掲げた6つの重点項目について9月と10月の職員会議で振り返りを行っているところです。

  1. サービスの質向上 … 2月に療護部門で受審した「新潟県福祉サービス第三者評価」では、個別支援計画に沿ったサービスの提供について高い評価を頂きました。後半期に受審が予定されている更生部門でも同様の評価を得られるよう、今後も利用者本位のサービス提供に努めていく所存です。
  2. 経営の安定化 … 7月までの累積収入は過去最高を記録したものの、8月末に夏の疲れから来る体調不良と流行性感冒で入院者が続出し、機能訓練利用不振も加わって、半期決算は前年度並みを見込んでおります。後半期は個々の健康管理徹底と機能訓練低迷の打開を目指す所存です。
  3. 組織の強化 … 4月・10月の人事異動に加え、7月に中途退職者1名あり、当初予定していた10月からの3人夜勤体制は延期を余儀なくされました。サービスの質向上や経営の安定化も大切ですが、全国的に慢性的な人手不足が続き、しかも2025年問題を控えた今日、介護マンパワーの充実については法人にとって喫緊の課題です。思うに福祉の職場の魅力の理想像とは、第1に仕事のやりがい・満足感、第2に安定した収入と働きやすい環境であり、少しでもその理想に近づけることが法人としての重要な責務の一つと考えます。研修研究活動の推進では、11月に名古屋で開催の全国身体障害者更生施設研究集会にリハビリ部門が参加、機能訓練の取組みを発表の予定です。
  4. 防災・事故防止対策の徹底 … 9月までは毎月、避難・救助・通報等の訓練を実施して来ました。10月は近くを流れる菖蒲川が氾濫し、浸水深2ⅿに達したという想定で地域住民が王見台2階に避難する地域合同防災訓練を予定しております。また、11月には警察署員立会いの下、110番自動通報装置を作動させる不審者侵入想定の防犯訓練を計画しております。事故防止では9月、排泄介助中の骨折事故が発生しました。ヒヤリハットを含めた事故原因の分析と周知、再発防止の徹底を図っていく所存です。
  5. 施設設備の整備 … 前半期はパソコンなど主にOA機器の入替えに当たりました。後半期はナースコール・電話交換機の更新など老朽設備の整備改修を図ります。
  6. 施設のオープン化と地域公益活動の取組み … 前半期は運動会・敬老会等地域の行事への参加を通じ地域住民との連携を強化してまいりました。特に今年度は「新潟県福祉サービス第三者評価」で指摘のあった地域公益活動の取組みに力を入れております。と申しましても初めは小さなことから。具体的には、食事会や法話会などに地域住民を招き、地域の皆さんが抱える生活上の課題や施設に対する要望・期待などをお聞きするとともに、地区コミュニテイーセンターに職員が出向き、お年寄り向け配食サービスの弁当を試食し、管理栄養士による助言を行っております。当法人は同一地域(近隣あるいは圏域)に多数の施設や事業所が存在し、医療・介護・療育・就労等の施設機能が分化しております。ゆえに王見台の地域(周辺、近隣あるいは圏域)に対する在宅支援事業や貢献活動は限定される点に留意する必要があります。後半期も食事を通じた相互交流をすすめるとともに、秋華祭や新年会、研修旅行等を通じて家族会との連携も強化していく所存です。

施設長  田宮 経夫